それなりにブログる。

mugenとか東方とかと日々の鬱憤などを交えてそれなりに書きなぐる。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

辿り着く先に


 ――嫌な予感がしていた。


 掌が拳を作る。 それは、迎撃の為の体の条件反射。 それは、生きていく為の術。
 ここに、何か途轍もなく嫌な“何か”が来る。

 辺りを見回す。ここは何処までも叢が茂る開かれた地。
 しかし丁度、近くにぽつんと闘技専用とでも言いたげな円が丁寧に地面にさらされていた。



「ふぅ………」


 気を落ち着けようと息を深く吐きながら、空を見上げる。
 青い空、白い雲、飛ぶ鳥、射す太陽――――

 心地の良い涼風が、前髪を浚いながらこの身を撫ぜてゆく。
 このままこの緑のベッドで日に当たりながら眠れたら最高だろうな、と思いながらも
 足は着実にその意図的に作られたであろう舞台へと歩を進めてゆく。

 じゃり、と音を立てて、刳り貫かれた地面を白い靴が齧る。
 ゆるり、ゆうるりと作り出された舞台の中央へと歩き。

 左手を開いて、強く握り締める。



 それは、挨拶。
 それは、敬意。
 それは、敵意。
 それは、覚悟。
 それは、合図。







「「行くぜ!!」」






 打ち合わされた様に声がまったく同時に重なり、右手を前に突き出す。
 残像が見える程早く突進した互いの体は陽炎を以って交錯し、爆発を引き起こす。


「てんめぇぇぇぇぇええええええ!!!」


 左手を強く握り込んで歯を食い縛り奴を睨み付けながら、声の限り吼える。
 すると、奴は余裕そうな風貌をさせながらも、同じ様にキレた眼でこちらを睨んできた。


「ビビッてんのかァ!? あぁ!?」



 それが、引き金だった。


「ボケェッ!」

「吹っ飛べ!」

 奴が鳩尾を狙って右フックをしてくるのに合わせて、左肘と右手で受けの型を取り
 奴の攻撃をいなしながら左肘を突き出して肩を強打する。

「おらっ!」

 すると、奴は伏せられた虎の様に地面に倒れ込むも、間を無くして這い上がってくる。

「どうしたァ!?」

 奴が叫びながら地面に拳を打ち付けると、そこから炎の波がこちらに迫ってきた。
 それを飛び上がり然程難なく避けると、更に奴はこちらを打ち落とそうと飛び蹴りを放った。

 間一髪腕でガードをすると、こちらより先に地面についたそいつは裏拳を決めてくる。
 その裏拳もガードしていたら、息つく暇無くアッパーをかち上げてきた。

(しまった、これでは一方的に……っ)

 予想通りここからの攻めは激しさを増し、正直、全てを防御し切るのに精一杯だった。

「はぁッ!」

 起死回生、とばかりに奴の体に肩をぶち当てた。
 奴が少々吹っ飛ばされていくのを見つめながら、右の腕に力を込めて薙ぎ払う。

「喰らえぇ!!」

 力は地を爆ぜる炎へと変化し、受身に失敗したのか、体制を崩した奴に真っ直ぐ突き刺さる。
 ―――と、思っていたら、奴の姿はまるで幻想の様に、何時の間にか消えていた。

 すると不意に、胸倉を捕まれて足が地から離れた。

「焔に………還りやがれ!!」

 何事かと思う前に、奴は無防備なこちらに幾度も容赦の無い爆炎を浴びせる。
 焼ける体。燃える痛み。もがく暇も与えずこのまま爆殺してやると言わんばかりの業火。

「火移りしたか?………オラァッ!!」

 身動き取れぬこちらを挑発した後、片手の力だけで、遠くまで思い切りぶん投げられる。
 錐揉み回転しながら地面に叩きつけられ、砂利と頬が仲良く擦り合った。

「どうしたァ!?」

 再び地面から炎を駆り、こちらに猛スピードで襲い来るそれを
 ぎりぎりで避けると、奴は空中で両手を指を重ねて握り締めていた。

「ッへぁぁ!!」

 こちらから見て、奴は真上。このままだと直撃は免れない。
 一か八か、奴の真下を掻い潜り前転を試みる。

 この咄嗟の判断はどうやら正解だった様で、奴の攻撃は空振り、こちらに勝機が生まれた。


 こちらを振り向く直前に蹴りを浴びせ、すかさず一歩踏み込み頭に肘を叩き込む。
 更に腹にも肘をかまし、しゃがみ込む様に右肩を当て、怯んだ相手に左ストレートを決める。
 まだ終わらない。かち上げる様に左の拳で顎を強打しつつ炎を浴びせる。

「ふっ!はぁっ!喰らいやがれぇぇっ!!」

 これで決まりだとばかりに、裏拳を頬に当て、脇腹に右フック、満身の力を込めてのブロー。
 拳から噴出した炎が、爆炎と成り飛び弾け、奴を燃やし尽くす。


 流石にこれで終わっただろうと、硝煙の向こうの奴を確認しようと眼を凝らすと、
 その砂塵を切り裂き、黒い影がこちらに突進してきた。

「真っ赤に燃えろぉッ!!」

 防御等間に合う筈も無く、激しい衝撃の後宙を舞う自身。

「うらっ!せやっ!落ちやがれッ!!」

 更に落下の際に、待ち構えていたかの様な三段蹴りを見舞われる。
 またも激しく地面に激突し、体力も残りわずかだと頭の警鐘が鳴り響いている。


 だが、倒れるわけにはいかない。

 強くなる為に。生き残る為に。プライドの為に。己の為に。そして、


 因縁が幾つも絡み合った、俺とまったく同じ姿をしたこいつとの、すべての決着の為に。

スポンサーサイト

テーマ:ぼそりと独り言 - ジャンル:

  1. 2009/03/02(月) 04:36:44|
  2. MUGEN
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<いそがしい毎日ー。 | ホーム | あいしくるふぉーる!>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sorenarinaryozero.blog18.fc2.com/tb.php/95-a2858844
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

それなり

Author:それなり
日々、それなりに。てきとーに。
ゆったりまったり。

MUGEN製作物とかは、下にあるリンクのとこからどーぞ。

このブログはリンクフリーです。
相互リンクも募集しておりますので
お気軽にコメどうぞ~ ノシ


※現在迷惑コメ削減の為、
本文に半分以上英数字が見つかると
コメントが弾かれます。ご注意下さい。


ツイッター、やってたりやってなかったり
sorenarinaryo
↑それなりの

HALL_SHEER
↑H. A. L . L . 氏の

kyo0s.png

一応バナーっぽいものです。微妙なのは仕様。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

free area

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。